『ワンナイト百合アンソロジー』収録作を全話紹介!8つの“一夜限り”を描く百合漫画短編集

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『ワンナイト百合アンソロジー』収録作を全話紹介!8つの“一夜限り”を描く百合漫画短編集

一夜限りの関係をテーマにした百合漫画短編集『ワンナイト百合アンソロジー』が、2025年4月に百合姫コミックスより刊行された。

旅先で出会った子と、酔って入ったハプニングバーで後輩と、そして罪を背負ったバイトの子と――。さまざまなシチュエーションで描かれる「一夜」はどれも違った余韻を残す物語となっている。

この記事では、収録作のあらすじと見どころを紹介する。

著:アンソロジー
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執筆者

えむ

ギャルとホラーを愛する百合ライター。あまーい作品も好きだけど、シリアスで苦味のある作品はもっと好き。百合ゲーム専門メディア「ゆりりかる」、百合音声作品専門メディア「ゆりりかるボイス部」も運営中。

X (旧Twitter) 詳しいプロフィール

執筆者

えむ

ギャルとホラーを愛する百合ライター。あまーい作品も好きだけど、シリアスで苦味のある作品はもっと好き。百合ゲーム専門メディア「ゆりりかる」、百合音声作品専門メディア「ゆりりかるボイス部」も運営中。

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全作品あらすじ&おすすめポイント

『KISS TIME』FLOWERCHILD

職場の飲み会帰り、主任は後輩に導かれるまま、女性専用のハプニングバーにやってきた。演技なのか本当に酔っているのか、場の空気に飲まれた風の後輩からのスキンシップが加速していくなか、音楽とともに「キスタイム」がはじまってしまい――。

したたかで獰猛な後輩ちゃんがリードをする“大人の駆け引き”が印象的な作品だ。

えむ

『映しちゃダメな顔』のハプバーと同じお店だ!

クロジョ

連載中の作品とリンクしてるってわけね。

『会えない夜』北斗すい

彼女から何度もドタキャンされていたまひろは、同じくドタキャンされたというななせにナンパされ、飲みに行くことに。ずっと愚痴を聞いてもらっていたが、不意にホテルに誘われて――。

ななせは出会いからまひろの心理を読み取り、下手に出ているように見せながら、主導権を握る。スリリングな一作だ。

えむ

言葉責め、やば!!

クロジョ

DLsiteで売ってる同人ASMRぐらい、濃厚ね。

『ズルい人』るべ

芸能事務所のマネージャー職を辞めることにした主人公は、酔い潰れたタレントを家に連れ帰る。ベッドに寝かせて立ち去ろうとしたそのとき、彼女から求められ、それまで抑えていた気持ちが溢れ出してしまう――。

セリフを抑えたシーンが、ふたりの言葉にならない感情を映し出しているのが印象的な作品。

えむ

静寂のなかで息づかいだけが聞こえるようなえっちシーン!

『今夜、逃げよう』Dormicum

カレンは無断欠勤したミカのもとを訪れた。そこで見たのは母親を殺し、呆然としているミカの姿だった。自殺しようとするミカを止め、ふたりは逃避行する――。

ダークでヒリつくストーリーはアンソロジーのなかでも異色だ。黒々としたページから漂う不穏な空気が、読み手の感情をじわじわと蝕んでくる。

えむ

感情をぐっちゃぐちゃにしてくるDormicum先生……好き……!

クロジョ

人によっては閲覧注意レベルよ!

『ある、失恋した夜に』ししにご

失恋で落ち込んでいた蒼井は大学のサークル仲間の蓮見から声をかけられる。話を聞いてもらううちに流されるがまま、ベッドをともにする――。

蒼井の揺れ動く感情を目の表情の変化で描いている。片目だけのコマを挟んで、快楽に堕ちていく瞬間を描いた作品。

えむ

さわやか系のクズ……いいね!

『旅先ワンナイト』こずみっく

人間関係に疲れた菖蒲(あやめ)はひとり旅に出た。そこで自分とは正反対の明るく人懐っこい性格の早希と出会い、流れで同じ部屋に泊まることになる。そして、菖蒲は湯上がりの浴衣から覗く早希の素肌に目を奪われ――。

陽気な早希がしゃべらない”間”が入ることで、表面的な明るさの裏に濃密な人生経験を感じさせる深みのある作品。

えむ

「手あったかいね」って、こんなにえっちな言葉だった?

『送られオオカミ』雛原えみ

サークルの飲み会で酔い潰れた女の子を助け、家に連れ帰った主人公。目を覚ました女の子に「飲ませて」とせがまれ、お願いされるがままに口移しで水を飲ませると――。

濃厚なキスの描写から盛り上がっていくなかで、とろけたような表情が印象的だ。

えむ

割り切り感が強めだね。

クロジョ

こなれてるわね。

『深夜3時の歌舞伎町』川浪いずみ

ななことゆうりはひょんなことから歌舞伎町のバーで出会う。ホストにハマっているふたりは意気投合したが、ななこが飲みすぎてしまい、ゆうりはやむを得ずホテルに入る。やがて現状に嫌気がさしたふたりは、身体を重ねて――。

夜の世界に身を置くふたりの孤独と共感を描いた作品。理解者と出会えたことで、現状を抜け出すきっかけが生まれたという点で、本作は他と比べて“希望のある別れ”を描いている。

えむ

ホス狂いのふたりの旅立ちに幸あれ!

総評

ひとくちに「ワンナイト」と言っても、その場のノリで一夜をともにすることもあれば、ずっと想いを寄せていた相手との一夜まで、バリエーション豊かな物語が収録されている。

ワンナイトだから生まれる衝動、作中では語られなかった想いがある。えっちだけではなく、ストーリーも楽しめる一冊だ。

著:アンソロジー
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FLOWERCHILD、北斗すい、るべ、Dormicum、ししにご、こずみっく、雛原えみ、川浪いずみ『ワンナイト百合アンソロジー』(一迅社,2025)

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